第一回「俺とアーマードコア」

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 アーマードコアというゲームがこの世に存在する。

 それは数百種類のパーツを使って、自分だけのロボットを作る最高のゲームだ。

 俺がこのゲームに出会ったのは、当時「アーマードコア3 サイレントライン」が発売される時期だった。

 当時の俺は、鋼の錬金術師の連載がまだ始まったばかりの少年ガンガンという月刊誌を購読していた。

 漫画雑誌というものは8割が漫画というページに割り当てられている。

 それ以外は読者コーナーだったり、その雑誌を発行している大元の会社が出しているゲームの最新情報などがほんの少し載ってぐらいだ。

 もちろん、ちゃんとした最新ゲームの紹介コーナーもあるのだが、ファミ通などのゲーム雑誌に比べると雀の涙程度のスペースしかない。

 そんな中、俺は手の平サイズの小さなスペースに「アーマードコア3サイレントライン」の紹介文が載っていたのを読んだ。

 ゲーム画面が1枚だけ。紹介文には「数百種類のパーツを使って、自分だけのオリジナルメカが作れる」とだけ。

 だが俺はそのゲーム画面(新設基地防衛というミッションをコクピット画面でプレイしている)とその文章だけで、このゲームがやりたくてたまらなくなった。

 当時はレンタルビデオ屋でZガンダムや真ゲッターロボといったロボット系にハマっていた時期もあって、小遣いを必死に貯めて、AC3SLを発売日当時に購入した(その時の記憶は今でも鮮明に覚えている)

 AC3SLのOPは二度と忘れることができないほどだ。

 当時の俺にとってアーマードコアという世界観や雰囲気をどっぷり浸からせるほどの作品であったのは間違いない。

 そのおかげで俺はこのゲームの信者となり、二次創作小説をネットで公表し、その延長線で同人誌を書き始め――今に至る。

 それほどまでにアーマードコアというゲームに人生を狂わせられ、様々な出会いや刺激を感じさせてもらった。

 正直、アーマードコアが無ければ、今の自分は本当につまらない人になっていた可能性が高い(肉親的にはその方が良かったかもしれないが)。

 それでも自分はアーマードコアというゲームに出会えて、本当に良かったと心底感じる。

 そして、たった一枚の写真と、ほんの少しの紹介文だけで購入意欲が湧き出るゲーム。

 それがアーマードコアというゲームだと俺は思っている。